夢のいたずら

若い頃に描いた夢が、このブログに連れてきてくれました。人生まだまだこれからです。詩とエッセイを中心に書いています。

夢のいたずらの人気ブログ記事

  • 気になる言葉

    (1)  最近気になる言葉があって、それがことあるごとにぼくの頭の中をよぎっていく。どんな言葉なのかというと、「ゆっくり、ゆっくり」だ。  どういう意図があって、こういう言葉がよぎるのだろう?焦っている自分を戒めているのだろうか。  そういえば、その言葉が頭の中をよぎる時は、決まって緊張感が漂って... 続きをみる

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  • 流れ

    好きな言葉の一つに「流れ」がある。 昔ある問題を抱えていたことがあって、 何をやってもなかなか解決しようとしない。 そういう時に読んだ本が 老子であったり禅書であったりしたのだが、 こうなりゃどうにでもなれという気持ちで、 そこに書いてあった「流れ」というものに任せ、 慌てず、力まず、来るもの拒ま... 続きをみる

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  • 糖分は控え目に

    1, 自慰眠酒糖だとか、利権眠酒糖だとか、 小梅糖だとか、狐狗狸眠酒糖だとか、 強酸糖だとか、三味線糖だとか、 糖分表示のない糖だとか、 この体の中にはいくつかの 糖分があるわけでありまして、 その糖分が微妙に絡み合って 体を蝕み、虚弱体質を 作っているのであります。 これから先、よほどのことがな... 続きをみる

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  • うちの嫁さんはインコ顔

    1, うちの嫁さんは猫が大嫌いだ。 猫が大好きなぼくからすれば なんで嫌うのかがわからない。 一体猫のどこが嫌いなのかと とある日嫁さんに聞いてみた。 すると嫁さんは怯えた顔して 猫のあの顔が怖いのだと言う。 意地悪そうな目も怖いのだと。 あの顔のどこが怖いのだろう。 トラやライオンとくらべると ... 続きをみる

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  • 迷惑アイテム

    一般的には何と言うんですかね、 デパートのトイレの手洗い場などにある 手を入れるとシューと風が吹いて乾かす アレですよ、アレ。実は、ぼくは アレをうまく使いきらんのです。 いちおう手を入れてシューシューと やってはみるんだけど、一度も 手が乾いたためしがない。 だいたいアレは温風が出る物でしょう?... 続きをみる

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  • 田んぼの中の家

    小学生の頃、 どこまでも広がる一面の田んぼの中に 友だちの家があった。 夏の暑い日、 友だちの家の庭に巣くっていた アリジゴクを観察しに行ったり、 冬の寒い日、 グリコアーモンドチョコレートの懸賞賞品だった 「おしゃべり九官鳥」を見せてもらいに行ったり、 数々の思い出の中に 田んぼの中のその家は登... 続きをみる

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  • 犬のウンチを踏んだ日の人生

    基本は土を踏むのと何ら変わらないのですが、 それを踏んだとたん、 それまでの環境が一変してしまうものなのです。 そのことを見聞きした友だちからは馬鹿にされ、 あげくに好きなあの子に暴露され、 ついには変なあだ名をつけられるのではないか… といらぬ心配をしなければならなくなるのです。 元はといえばあ... 続きをみる

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  • 昔書いた時事ネタ

     以前はぼくも時事ネタを書いていたのだが、ある時期から新聞を読むのが面倒になり、段々そういうネタから遠ざかっていた。  昔投稿したものや、ノートに書いていたものを拾ってみました。 今年の夏を統括する -日本というのは、  ユーラシア大陸の  東側に浮かぶ島国で、  宇宙人が支配している。  友愛を... 続きをみる

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  • ゴールデンウィーク

     毎年のことなのだが、ゴールデンウィークは一応稼ぎ時だということで、なかなか休みが取れない。正月も盆も同じだ。さらに、土日祝祭日もなかなか休みが取れない。これが流通業の宿命だといえる。  まあ、若い頃の就職の条件が、『人が働いている時に休みたい』だったから、希望通りになっているわけだ。  就職の条... 続きをみる

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  • 人間関係

    今日会った彼女とは、行きつけの 飲み屋が同じというくらいの仲で 飲み屋が同じというだけで話が盛り上がった。 とはいえ店で会ったことはない。 昨日会った彼とは、共通の 知り合いがいるくらいの仲で いつも挨拶代わりに共通の知人の話題が出る。 とはいえ三人揃って会ったことはない。 一昨日会った知人とは、... 続きをみる

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  • テレビ塔

     山の上にテレビ塔が見える。地デジやFMの電波はあそこから流れてくるんだ。  ふと思う。今の文明がなくなって、まったく違った文明になった時、その時代の人たちはあのテレビ塔を見て、いったい何と思うのだろうか。さすがに自然の産物だなどとは思わないだろうが、結局訳がわからずに、古代宗教の遺跡として片付け... 続きをみる

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  • 悲しきマッサージチェア

     昨日は休みだったのだが、何もやることがなかった。あまりに暇だったので、運動をした後に、嫁さんの部屋に置いてあるマッサージチェア(あんま椅子のことを今はそう呼ぶらしい)にかかった。それを使うのは今年初めて、というか半年ぶりだ。  そのマッサージチェアだが、5年程前に嫁さんの会社で従業員に斡旋してい... 続きをみる

  • 寂しい駅前通り

     駅前商店街が駄目になった原因の一つに、車社会の到来が読めなかったということがある。  特急の停まるJRの駅があり、そこに隣接する大きなバスセンターがあり、その中には私鉄の始発駅がある。しかも人口は多い。  ということで、駅前で商売する人は、永遠に繁栄が続くものだと思っていた。  ところが車社会の... 続きをみる

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  • トイレと芳香剤

    いくらトイレのにおいを隠しても においは隠せるものではない。 芳香剤を置いて隠したつもりでも どこかにトイレのにおいは残っている。 そして芳香剤の力が弱まれば 再びトイレのにおいで満ちてくる。 今度は元々あったトイレのにおいに 気の抜けた芳香剤の香りまで加わって 前にも増して嫌なにおいになる。 芳... 続きをみる

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  • ショルダーバッグ

    1、  出かける時には、いつもショルダーバッグを肩に引っかけて行っている。中に入っているのは、手帳とボールペンと本が一冊で、他には何も入ってない。  手帳やボールペンは、別にブログの下書きをするためではない。以前は詩や短歌や俳句などを書いていたが、読み返してみると、字が汚すぎて読めない。ということ... 続きをみる

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  • 六十代

    人間の平均寿命が百二十歳になったら きっと六十代なんか若造で 先輩諸氏からいつも 怒鳴られているだろう。 人間の平均寿命が百二十歳になったら きっと六十代の髪は黒々していて 白髪や薄毛の人は早熟な人と言って からかわれるだろう。 人間の平均寿命が百二十歳になったら きっと六十代の体力的にもまだ若く... 続きをみる

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  • 真夜中ピーンポーン

    『ある真夜中の話』 二月下旬のある真夜中の話だ。 まるで雪女が出てくるような 寂しい風音がして目が覚めた。 枕元に何かがいるように感じ その気配に怯えたり怖れたり 更に現実の不安まで加わって なかなか眠ることが出来ない。 眠れないが疲れに変った時だ。 耳元にか細い玄関チャイムの 音が届いた。「ピー... 続きをみる

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  • 日記の神様

     今朝は何も降りて来ません。きっと日記の神様が、まだ眠っているのでしょうね。そんな日もあります。  昔の記事を探していたら、こういうのがありました。

  • 過ちは、安き所に

     数年前、仕事中での話。  脚立に上って作業をしていた。高さは1メートル程度で、大したことのない高さだ。  数分で作業は終わり、脚立から下りようとした時だった。なぜか右足が脚立に絡まり、左足だけが着地してしまった。左足を軸にして蹴上げたような格好になったわけだ。  柔軟体操をやっていたおかげで、肉... 続きをみる

  • 成長

    白髪とか禿の人を見ては その人が老化していると 決めつける人がいる。が 白髪や禿は成長であって 決して老化とは言わない 老化というのはカラダの 成長を老化と決めつける 固執した心のことをいう

  • 一人で会話する人

    1,  歩道で信号待ちをしているとき、後ろからブツブツ言う声が聞こえた。振り向いてみると、そこには、実に幸せそうな顔をした兄ちゃんがいた。妙にニコニコしている顔が、何か薄気味悪かった。  何を言っているんだろうと、聞き耳を立ててみると、どうも誰かと会話しているようだ。 「それでお前はどうしたんだ?... 続きをみる

  • 延命十句観音経霊験記(番外編)

     三十年ほど前の話だ。  ぼくの部署にいた女性の派遣社員が、仕事の合間に般若心経の本を読んでいた。 「般若心経なんか読んで、どうかしたと?」とぼくが聞くと、その女性は 「今、必死で覚えてるんですよ」と言う。 「何でまた般若心経なんか覚えるんね?」 「般若心経を唱えると、願い事が叶うと聞いたもんです... 続きをみる

  • 昨日の運勢が良かった蚊

     ぼくはマンションの6階に住んでいる。エレベーター待ちのイライラという欠点さえ目をつぶれば、あとは長所だらけだ。  長所を上げれば切りがないが、何よりもいいのが、この季節である。昼でも夜でも、思いっきり窓を全開できるのだ。ぼくと嫁さんはエアコンがダメである。とはいうものの、暑すぎるのも耐えられない... 続きをみる

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  • 隣の町の噂話

     福岡県に芦屋という地名がある。兵庫県の芦屋と違って、ここは市ではなく町である。  歴史や茶の好きな人は「芦屋釜発祥の地」、ギャンブルの好きな人は「芦屋競艇」のある所、と言えばお分かりいただけるだろう。  ここは昔から異質な場所であったと聞いている。古くは「芦屋道満」と密接な関係があったと言われて... 続きをみる

  • SLと笠谷

     先月、1972年の札幌冬季オリンピック、スキー70メートル級ジャンプで金メダルを獲得した笠谷幸生さんが亡くなりました。 「そういえば、ずっと前に笠谷選手のことを書いたことがあった」  と思い探してみたら、ありました。2003年3月23日の日記です。  1972年2月11日、札幌オリンピックでスキ... 続きをみる

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  • イメージ

     うちの駐車場に数匹のネコがいる。ペット禁止のマンションなので、もちろん彼らはノラである。  ところが誰も彼らには餌を与えてないはずなのに、彼らは一様に人懐っこい。そこに住んでいる常連さんはもちろん、営業でやって来る一見さんを見ても逃げようとはしない。  きっと何かを期待して愛想を振りまいているの... 続きをみる

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  • ♪ためいき

    ためいき 新谷 雅先 · ためいき さりげないためいきやめて 今日から真面目にやっていくんだ 昨日吐いたあの言葉に 嘘や偽りはないんだから そしていつか見返してやるんだ あいつも、あいつも、みんなまとめて あの日のぼくは正しかったんだと それがぼくの人生だったと  もう振り返らない 風は追い風だ ... 続きをみる

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  • 二人はよろめいているの

    中学の頃に見た『おさな妻』というドラマの中に 「二人はよろめいてるの」というセリフがあった。 タイトルに反して健全な青春ドラマだったのだが 当時思春期の真っただ中にいたぼくはそのセリフ 「よろめく」という言葉に妙に艶かしさを感じて そのセリフを聞くたびによろめいていたのだった。

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  • 卵割れちゃった

    スーパーなどで買い物して 帰ってきてからいつも困るのが 玄関での卵割れだ。 これがけっこう事件なのだ。 せっかくそこまで慎重に 慎重に運んできたのに 玄関を開けた途端に気が抜けて つい乱雑に置いてしまうのだ。 中身が溢れてしまうと 他の荷物や床についてしまい 乾くまではぬるぬるするし 乾いたあとは... 続きをみる

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  • 朝の出来事

    今日も黒いズボンをはき 黒いスニーカーをはいて 2キロ程の道のりを歩き 20分程で職場に着いた それから1時間程たって 用を足しにトイレに行く あっ、ようやく気づいた ファスナーが開いていた 誰にも気づかれなかった ─────んだろうか?

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  • 独演会

    かれこれ一時間以上になるだろう 家の前にある公園で一羽の野鳥が 大きな声を張り上げて鳴いている。 この時期まだ鳴き慣れてないのか 抑揚はときおり単調になっていき 音程はそのつど微妙にずれていく。 何小節かを一呼吸で歌い上げては ブレスしてブレスしてブレスして また何小節かを一呼吸で歌うのだ。 その... 続きをみる

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  • 大大

    知り合いのお子さんがこの春から 大分大学に進学するということで それはおめでとうございます。と あいさつしたのだが、その最中に 僕は素朴な疑問を抱いたのだった。 東京大学は東大、京都大学は京大 九州大学は九大と呼ばれているが 大分大学は何と呼ばれているのか? もしかして大大(ダイダイ)では。 もし... 続きをみる

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  • 朝の吟遊詩人たち

    始発バスも来ない時間から、 窓の外にある公園に、ぞろぞろ 吟遊詩人たちが集まってくる。 彼らは大声を張り上げながら、 その存在を主張する。 疲れ果てた人の耳には、 季節と自然に調和した 心地よい音楽に聞こえるも、 這い出たばかりの虫たちには、 死神の雄叫びに聞こえている。 彼らの歌に興奮したのか、... 続きをみる

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  • 1976年3月1日

    さようなら、さようなら 今日でぼくたちは卒業だ。 ここまで付き合いのなかった人や 同じ進路を歩まない人とは とりあえずこれでお別れだ。 この先会うこともないだろう。 特にクラスの違う女子たちとは 二度と会わないに違いない。 もし人生のどこかで彼女たちと すれ違うことがあったとしても その時、その人... 続きをみる

  • サル社会

    気づいてみると世の中は 遺伝子どおりのサル社会 とやかく言っても現実は サル知恵同士の騙し合い うまれた時から何らかの ボスになろうとサル芝居 友だちごっこで油断させ 奪い合いするサルカニ戦 勝者は敗者にぞんざいで 自由をうばうサルグツワ 敗者に居場所を与えずに 見せしめのためサル回し 敗者は屈辱... 続きをみる

  • 六十年前の地図

    六十年前の地図を見ると そのあたりは社会科で習った 田んぼや畑の記号でいっぱいだ。 現在国道が走っているところは 道すらも存在しない。 現在ファミレスのあるあの場所は なんと果樹園になっている。 さて、その当時も小学校は 現在の場所に存在している。 一学年に数クラスあったはずだが 当時その生徒たち... 続きをみる

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  • 人間は夏向きの動物である

     最近、野生動物の番組を見ることが多くなった。  この間は北海道の野生動物を追っていた。印象に残ったのは野うさぎだったが、彼らはいったいあの寒さをどう感じているのだろうか?あの体毛がどのくらい有効なのか、一度体験してみたいものである。  人間の場合、帽子などをかぶらなくても、頭はそれほど寒くないも... 続きをみる

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  • 鳥になりたい

    人間寝ることが大切だ。 疲れも取れるし、気力も湧いてくる。 とはいえ少しでも寝過ぎてしまうと 体は疲れるし、気力も湧いてこない。 さらにはデブになったりして 体のためにもよくはない。 かといって寝ないでいると 病気になったり、狂ったり 時には霊に取り憑かれたり、 事故に遭ったり、遭わせたり 事件を... 続きをみる

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  • 日本人の顔

    1,  前にテレビで見たのだが、小笠原村に住む人たちは、ポリネシア人の子孫が多いのか、ハワイやトンガの人のように見えた。もし小笠原村というテロップが出てなかったら、ぼくは南洋の島の人の特集をやっていると思ったことだろう。  日本民族はいろんな所から流れてきた民族の結合だから、例えば欧米人系の顔もあ... 続きをみる

  • 朝のにおい

    「ああ今日はこのにおいか」 朝、目が覚めて窓を開けると 日替わりでいろいろなにおいが 部屋の中に染みこんでくる。 『このにおい』といったって 別に特別なにおいではない。 何度も嗅いだことのある ありふれた朝のにおいだ。 ただ、いろいろなにおいを ひとつひとつ覚えているのは、 そのいろいろなにおい... 続きをみる

  • わが町

    わが町の事を聞かれた時にこう答えた。 割と人が多く住む町で学校も多くあり、 徒歩十五分以内にJRの駅が二つあり、 なのに地域住民は不便だと思っていて、 マイカーが欠かせなくなっております。 近くには大きな工場がいくつもあって、 出勤して行く車と出勤して来る車とで、 道路は上下線とも大渋滞しておりま... 続きをみる

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  • 退職記念日

    確かに何かやりたかったのだけど、 確かに嫌になっていたのだけど、 本音のところは 何も考えられなくなったからだ。 突然そうなったのではなく、 突然そう思ったのではなく、 十年と数ヶ月がその方向に歩かせたのだ。 人生がヤル気という人為を嫌ったのだ。 いろいろな事件があった。 いろいろな思考もあった。... 続きをみる

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  • 風を読む人

     天気予報を見ていて疑問に思ったのだが、どうして気象予報士の人たちは突風が吹くのがわかるのだろう。突風の法則でもあるのだろうか。特殊な計算式で割り出すのだろうか。そういう分野が苦手なぼくには、それが不思議でたまらない。  いやいや今の専門家だけではなく、現代科学のなかった時代にも、わかる人にはわか... 続きをみる

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  • 時間の流れ

    まだ11月を少し過ぎたくらいだと思っていたが、 気がつけば12月はすでに半分過ぎている。 きっとここから大晦日まで、 時間は一気に駆け抜けていくだろう。 時間の流れというのはいつもこんな感じだ。 始まりこそゆっくりゆっくり流れていくが、 ふと気づくと終わりはそこまできている。 そこからの流れの早い... 続きをみる

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  • 文系人間

     小学・中学・高校と、ぼくは理科という教科が苦手だった。生物・化学・地学・物理、どれを取ってもぼくは駄目で、とくに生物にいたっては、高校時代に再試と追試の二つの試験を同時に受けたほどの腕前だ。  いまだに化学式がわからない。地学は習ってないのでわからない。ま、物理だけは何とか理解できたが、理科の括... 続きをみる

  • 猫を見て思う

              実はね、 この世の中にいる猫の多くは、 人間の生まれ変わりなんだよ。 前世に誰にへつらうでもなく 気ままに生きている猫を見て、 羨む人の願いを神様が聞入れ、 現世に猫としての生を与えた。          だからね、 猫が素知らぬ顔をしていても、 決して侮ってはならないんだ。 ... 続きをみる

  • サクランボとキス

    サクランボの茎を口で結べる人は キスがうまいんだと友人から聞き、 喫茶店に行っては、好きでもない クリームソーダを何杯もお代りし 必死に練習をしていたことがある。 そのせいで舌や顎などを痛めたり 色んな苦労をしたのだが、何とか 結べるようになった。ただそれで キスがうまくなったのかどうかは 判らな... 続きをみる

  • エスカレーター

    エスカレーターのある場所は 大がかりな機械が動いている 危険極まりない場所であって、 親が「その辺で遊んでなさい」 とほったらかす場所ではない。 また監視役の爺さん婆さんが エスカレーターで遊んでいる 孫に目を細める場所でもない。 上りエスカレーターは階上に 移動するための機械であって 「ヨーイド... 続きをみる

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  • 信教の自由

    1,  ぼくの家に金色の聖観音像がある。掃除をしないので、ほこりまみれになっている。たまに手を合わせている。ぼくの信仰は、その程度のものである。  かつて、お経や禅の本を読んだことがあるが、それはあくまでも興味本位で読んでいただけであって、別にそういうものにのめり込んだわけではない。  神社や古い... 続きをみる

  • 儀式

    テレビや映画などで 他の国の宗教的な儀式を見ていると けっこう笑えるものがある。 そのことをするために、何で あんな回りくどいことを やらなければならないのか。 その行為がくどければくどいほど 笑いが出てしまう。 まあ、その国の人たちにとっては 真剣な行為なので、笑ったりすると 不謹慎と言われるか... 続きをみる

  • 実家から自宅まで

     実家から自宅まで、歩いておよそ5分。  この5分という短い時間の中に、いろいろなドラマがある。  先日。夜、実家から戻っている時のこと。夜道を男女二人が歩いていた。男性は30代位、女性のほうは60代位で、親子のようだった。  ぼくは彼らの10メートルほど後ろを歩いていた。二人で何かコソコソと話を... 続きをみる

  • 霊界役場生物課会議

    1,犬係係長 おいおい、下界じゃまた猫が 車に轢かれているじゃないか。 一体何千匹、何万匹殺したら 気が済むんだよ。ただでさえ 霊界は定数を超えているのに。 猫係はちゃんと霊界と下界の バランスを取ってくださいよ。 このままだと我々の住家まで なくなってしまうじゃないか。 2,猫係係長 三味線の需... 続きをみる

  • 延命十句観音経霊験記5

    13,  それ以来、ぼくは鬱状態になることはなかった。おそらく、これからもそういう状態にはなることはないだろう。それは、延命十句観音経のおかげで、深く悩みに囚われたり、縛られたりすることがなくなったからだ。  以来ぼくは、悩みを持った時にこの経を唱えることにした。すると、同じように霊験は現れる。例... 続きをみる

  • 嘘つき

    男は 絶対に浮気はしません という嘘をつく 女は 絶対に嘘をつきません という嘘をつく 喫煙家は もうタバコは吸いません という嘘をつく 二日酔い野郎は 二度と酒は飲みません という嘘をつく 子供は 絶対に勉強します という嘘をつく 年寄りは わしが若かった頃は という嘘をつく 政治家は 絶対に生... 続きをみる

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  • 1957年製

    朝目覚めるとぼくはこの機械に キーを入れてエンジンをかける。 機械はしばらく停滞してから 「よっこらしょ、よっこらしょ」 ゆっくりゆっくり動き出す。 この機械は1957年製だから 66年間使用していることになる。 たまに故障はあったものの 性能がよかったのか、運がよかったのか ここまでは大事に到ら... 続きをみる

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  • 半袖しましょうよ

    このごろ暖かくなってるし たまには暑くもなってるし 四月もなかばになってるし そろそろ半袖しましょうよ 吹く風はすでに初夏になり 長袖のボタンが暑苦しいし どうにも通気がとどこおる やっぱり半袖しましょうよ 皮膚で呼吸が出来るように 汗がちゃんと拭えるように そろそろ春を捨てましょう いい加減半袖... 続きをみる

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  • 人類が滅亡する

    1, 一説によると 数十年後に人類は滅亡するらしい。 それは大変な話ではある。 しかし個人という単位だと ただ死ぬだけの話で 人類の滅亡というのは ただのおまけにすぎない。 一人で死ぬのではなく みんなで死んでいくのだから そこには悲しみもないだろう。 そういう死も悪くはないな。 ・・・・なんて思... 続きをみる

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  • 新学期(前編)

    2002年4月4日の日記です。 1,  小学生の頃、この時期の一番の関心事といえば、なんと言ってもクラス替えだった。ぼくたちの学校は、2年単位でクラス替えをやっていたので、その先2年間の運命が始業式に決まったのである。 「こいつと一緒のクラスにクラスになりたい」と思う奴と一緒のクラスになれたら2年... 続きをみる

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  • 青春のスクイズ

    きっとあいつは走ってくる。 砂煙を上げ滑り込んでくる。 ベンチはヒッティングから スクイズサインに切替えた。 ベース上で土を払っている あいつの目に覚悟が見えた。 1点ビハインドの九回の裏 あいつを生還させなければ この一戦が引退試合になる。 優勝なんて望んでないけど 出来ることなら一試合でも 多... 続きをみる

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  • 心の絵柄

    別にコツコツやるのが嫌いなのではない。 どちらかというとコツコツやる性格だし 今までコツコツやってきたと思っている。 おかげで人並みな人生だけは歩いている。 とはいうものの、心に描いている絵柄は コツコツとやる自分の姿ではありません。 それはコツコツとは真逆に位置している、 宝くじを当てたような一... 続きをみる

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  • ♪街の灯

    街の灯 新谷 雅先 · 街の灯 ほんのひとときの黄昏が 今日のため息をつく 病み疲れたカラスたちが 今日も帰って行く  昔描いた空は消えはてて  さて、帰る家はあったんだろうか 琥珀色の時の中で 街の灯は浮かぶ 明るい日差しの中でも 笑わないカラスが すすけた街の灯を 見つめては笑う  昔描いた空... 続きをみる

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  • 妖怪ねぶそく

     寝不足というと本人の不摂生に起因するものと思われがちだが、実はこれは妖怪の仕業なのである。パソコンやゲーム機には、必ずこの妖怪が潜んでいる。  この妖怪に取り憑かれると、時間が経つのを忘れさせられてしまう。午前1時を過ぎても、2時を過ぎても、「まだまだ」という気分にさせられるのだ。  特に日記を... 続きをみる

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  • ササクレ

    ゆびの先がささくれているのです。 気がつけばささくれているのです。 放っておくと何かに引っかかって ササクレがささくれていくのです。 ササクレがささくれると痛みます。 ヒリヒリヒリと訴えてくるのです。 ササクレは小さなキズなんだけど ヒリヒリヒリと訴えてくるのです。 ときには血が出たりもするのです... 続きをみる

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  • 立小便

    道ばたで立小便をすれば 今の世の中だと確実に通報されて 警察にしょっ引かれていくだろう。 昔は軽犯罪ですんでいた行為も 今はいろいろな尾ひれを付けられて 聞いたことのない罪名を付けられて 世間にその名前と顔とをさらされて 人生最大の辱めを受けることになる。 だからいくら我慢出来なかったとしても 道... 続きをみる

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  • 銀行からのメール

     先日、メールをチェックしていると、その中に銀行からのものがあった。  内容を見てビックリした。何と『入金』と書いているではないか。一瞬、給料日なのかと思ったが、給料日にはまだ早いし。というか、その口座は給与振り込みの口座ではないのだ。ではいったい、どこからお金が振り込まれたのだろう。  実はこの... 続きをみる

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  • 心がけ

    「これを落としそうな気がする」 そう思った時は決まってそれを どこかに落としている。だから 「これを落としそうな気がする」時は 「これを必ずポケットに入れる」と 自分に言い聞かせるよう心がけている。 ところが「これを落としそうな気がする」時 ぼくはいつもいつもいつもいつも 「これを必ずポケットに入... 続きをみる

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  • 言葉をつま弾く

     中学の頃フォークブームというものがあった。例えば吉田拓郎さんの『イメージの詩』のように、自分で言いたいことを曲をつけて語る、という新しいスタイルが登場したのだ。  そういうブームに触発されて、曲はともかく、言いたいことを書くだけなら何とかなるだろうと、ぼくは言葉の挑戦を始めた。それがようやく形に... 続きをみる

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  • ♪卒業

    卒業 新谷雅先 · 卒業 雪は残り花は遅れていた しかし彼らは知り尽くしていた 一つの旅が終わったことを みんなどこでもいいから吹き飛びたいと言った というのも彼らの行くところはなかったから 一つの旅が終わった時に  薄暗い空から雨も降り始めていた  でもちょっと見回すと晴れ間も見えていた 誰かが... 続きをみる

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  • 喜多方回想

    1,  喜多方ラーメンを食べに行った時の話(2月25日付の記事)だが、あの時は東京から喜多方までJRを利用した。  上野から新幹線に乗り、郡山で下車。そこから磐越西線に乗り換え喜多方に向かった。  当初、東武日光線で会津まで行こうかと思っていた。ところが調べてみると4時間半ほどかかる。「そんなにか... 続きをみる

  • 性格が悪い

     はい、学生時代によくやりましたです。「クラスの女子の中で誰が一番きれいか?」などというランク付けをね。いつも一番は決まっている。きれいな人の順位なんて整形でもしない限り、そうそう変わらんものですよ。  そのことに気づいたぼくたち男子は、それでは面白くないというので、「女子の中で誰が一番性格が悪い... 続きをみる

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  • 加速スイッチ

    昔からあまり良くなかった歯を 一気に治療したのが二十年前で ほぼすべての歯に手が加えられ 一部は人工の歯に取替えられた。 つまりサイボーグになったのだ。 以来、その歯を点検するために 年一、二回歯医者に通っている。 歯科医はギルモア博士よろしく 設計図とぼくのパーツを見比べ 点検しながら修理してい... 続きをみる

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  • 夜の港

    夜の港は心落ち着く場所だ。 お年寄りの間ではそうなっている。 夜の港は金のかからない場所だ。 恋人たちの中ではそうなっている。 夜の港は涙を捨てる場所だ。 傷心中の人はそうなっている。 夜の港は人が殺される場所だ。 ドラマの中ではそうなっている。 夜の港は闇取引する場所だ。 Vシネマの中ではそうな... 続きをみる

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  • 自分が納得できるように

    「無理しなくていいですよ」というのは、 少しの無理を期待されているということ。 よければ全てやってくださいということ。 やらないと人に迷惑がかかるということ。 そんな受け取り方を信じてしているから わたしはいつも無理をしてしまうんです。 みんなそうですよね?普通なんですよね? わたし一人だけ馬鹿を... 続きをみる

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  • ゆっくりと慎重に

    この身体には百数個の疲労があるから 濡れた紙をひとつひとつ剥がすように ゆっくりと慎重にじっくりと焦らずに 取り除いて行かなければならないのだ。 一気に取り除く方法がないことはない。 体内に走るすべての元気を断ち切って 異次元の元気を注入していくやり方だ。 だけど神さまはその考え方とやり方を 人間... 続きをみる

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  • 坊主頭

    ぼくは一度だけ坊主にしたことがある。 中学二年のこの時期だった。その中学、 条件はあったものの長髪自由だったし、 丸刈りが原則の野球部でもなかったし、 悪いことをしたわけでもなかったから、 別に坊主にすることはなかったのだが、 なぜか坊主にしたくなって頭を丸めた。 まわりの評判はいいものではなかっ... 続きをみる

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  • 夕方のにおい

    夕方になると、ぼくは無意識に 石炭の煙のにおいを探している。 昔はどの家も風呂を沸かすのに 石炭を用いていたので、辺りは 石炭の煙のにおいで溢れていた。 おかげでぼくの夕方のにおいが 石炭の煙になってしまったのだ。 風呂が電気やガスになった現在 家のまわりは毎日夕方になると いつも焼肉屋の煙が漂っ... 続きをみる

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  • 気づき

    人より早くそのことを気づいた人が いまだそのことを気づいてない人に そのことを気づかせてやるのが友人で そのことで一生感謝される 人より早くそのことを気づいた人が いまだそのことを気づいてない人に そのことをひけらかすのがエリートで そのことで陰口をたたかれる 人より早くそのことを気づいた人が い... 続きをみる

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  • 星のきれいな季節

    四月頃の装いで 家の近くをぶらついていたのだが あまり寒いとは感じなかった。 今後ひと月ふた月の間に こういう暖かい日がやってきて またしても寒い日がやってきて そうこうやっているうちに 節句が過ぎて、彼岸も過ぎて 桜の花が咲き乱れて春本番。 俗に言う「いい季節」となるわけだ。 とはいえ、ぼくは今... 続きをみる

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  • その後の世界

    いずれ人類滅亡の日がくるのだという。 その後その日を戒めとした世界が この世に現れるのだという話になっているが さて滅亡して誰もいなくなったはずの 地球のいったいどこに、その戒めを実現する 遺伝子が残っているというのだろう。 もしそれが新たな遺伝子だとしたら 彼らはどこからやって来るのだろう。 さ... 続きをみる

  • 干支の話

     うちの嫁さんは昭和38年1月生まれ。本人は卯年生まれだと思っている。しかし、「それは違う。正しくは寅年生まれだ」と、ぼくは言う。 「何で?トラは昭和37年の12月までに生まれた人で、私は翌年の1月生まれだからウサギやん」 「いやいや、干支は新暦の正月で変わるんじゃない。干支が変わるのは立春からだ... 続きをみる

  • 昭和45年

    1、  昨日のコカコーラのキャッシュバックキャンペーンの話は、昭和45年のことだ。中学の入学後から始まったとぼくは記憶しているのだが、それが正しければ、そのキャンペーンは4月から始まったことになる。  キャンペーンが始まった当初、どの店も王冠の裏ぶたをめくるのに千枚通しを利用していたのだが、これが... 続きをみる

  • コカコーラの思い出

     小学校に通っていた頃は、買い食いを禁止されていたので、学校帰りに文房具以外の物を買うという行為はあまりやった憶えがない。先生に告げ口をする奴がいたので、控えていたのだ。  中学校はそういう細かいことを言わなかった。そこでぼくは毎日のように買い食いをやっていた。  その中でも一番思い出深いのがコカ... 続きをみる

  • 転校

    昭和44年1月のある日、 5時間目の体育の時間に 彼女は一人で泣いていた。 走りながら泣いていた。 その涙が何を意味しているのか その日のぼくにはわからなかった。 その日のぼくにはわからなかったが なぜか無性に悲しくなった。 なぜか無性に泣きたくなった。 きっと彼女の悲しさが素直に ぼくに伝わった... 続きをみる

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  • 中学時代

    1、  ぼくの通った中学校は、火葬場のすぐそばにあった。  夏場は窓を全開にしていたため、授業中によく煙が教室に入ってきた。いつものことなので、ぼくたちは何も感じなかったが、転任してきた先生などは、 「おお、いい匂いがしよるのう」  などと強がりを言って気味の悪さをごまかしていた。  たしかに火葬... 続きをみる

  • プチ戦争

     ここ数年この時期になると、乾燥肌に侵略されて悩んでいる。いつも痒くて痒くてたまらないのだ。あまりの痒さゆえ、ここやそこをしつこく掻いている。そのせいで白い粉をふいたり、血が滲んだりすることもある。  いつから痒くなったのかなんて、まったく覚えていない。気がついたらここやそこを掻いていて、そこで初... 続きをみる

  • 八方塞がり

     初詣に行った時の話。  参拝の順番待ちをしていたら、後ろの方から、 「私は60歳の厄を超えたから、もう厄はないよ」という声が聞こえた。  それを聞いて、ぼくは教えてあげたかった。 「確かに厄は終わるけど、まだ八方塞がりというのが残ってるんですよ」と。  数年前の後厄が明けた年のこと、神社に初詣に... 続きをみる

  • チンチン電車の夢

    1,  この街のチンチン電車が廃止されてから24年経つのだが、今でも時々チンチン電車の夢を見ることがある。  その内容のほとんどが、 『渋滞でバスがなかなか来ない。このままだと遅刻すると思い、電停まで走って行く』  というもので、あまり思い出したくないことばかりを再現してくれるのだ。  とはいえ夢... 続きをみる

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  • 流れ星

    あの日流れ星に願ったことは 生涯持ち続けられる夢を授けてもらうこと あの日流れ星に誓ったことは 生涯その夢を追い続けていく粘りを持つこと あの日流れ星に願ったことは 生活の中に極上の酒を添えてもらうこと あの日流れ星に誓ったことは 極上を味わえるように味覚を鍛えること あの日流れ星に願ったことは ... 続きをみる

  • 先を急ごう

    何十年経っても埋まらない心は 本来仕組まれてないものだから いつまで待っても何をやっても 運に頼っても埋まらないのです。 そろそろ見切りをつけましょう。 そして本来を取り戻しましょう。 現世での時間は限られています。 執着は捨てて先を急ぎましょう。

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  • 言葉

    きみと話し合えていたころ その多くの言葉のどこかに 好きだという小さな小さな 言葉をひとつ加えていたら ぼくの人生は大きく大きく 変わっていたことだろうな

  • 夜を夜に返してあげよう

    夜を夜に返してあげよう。 文明を象徴する明るさが、 未来の文明を担っていく 子供の夢を邪魔している。 夜を夜に返してあげよう。 夜を夜に返してあげよう。 恐怖を与えない明るさが 昔からの妖怪を滅ぼして、 新たな妖怪を生んでいる。 夜を夜に返してあげよう。 夜を夜に返してあげよう。 人類の便利な一日... 続きをみる

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  • 薬の話

     ぼくが現在飲んでいる薬は、血液がサラサラになるという薬で、三年前に脳梗塞で10日程入院した時に処方されたものだ。  入院当時には他にも降圧剤と尿酸値を下げる薬を処方されていたのだが、それは現在飲んでいない。  降圧剤は退院してから運動と水分補給を始めおかげで、血圧が下がったため、「もういりません... 続きをみる

  • 体裁

    過去をいろいろ顧みて 過去の体裁考える。 過去は過去で戻らない だけど体裁つけてみる 少しは今が軽くなる そんなそんな気がします。 今をいろいろ分析して 今の体裁考える。 今は瞬時に過ぎて行く だから体裁つけてみる すべては立ち位置のために そんなそんな気がします。 未来をいろいろ推測して 未来の... 続きをみる

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  • 人生萬事大丈夫

    何よりも大切なことは、これも大丈夫、 あれだって大丈夫ということなんです。 いいことはもちろん、悪いことだって いやな顔をしてやっては来るんだけど 実は仮の姿で、大丈夫の化身なんです。 つまり遅かれ早かれ大丈夫ということ、 だから何も気にすることはありません。 すべてのことを大丈夫だと信じきって ... 続きをみる

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  • 正月に考えていること

     人類の長い歴史の中に、今とはまったく違う科学や法則があって、それに則った文明があったのではないか。いや、そう考えるほうが自然だ。  ピラミッドもそういう文明を基にして建てられたもので、そこに宗教を絡めてみたり、王家の墓にしてみたりするのは、実はその当時の科学や法則が失われ、何のために造られた建物... 続きをみる

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  • うちに帰ろう

    夜は雨が降るらしいから 今宵は早くうちに帰ろう。 いくら年末だといっても テレビ番組を除く諸々は ほとんど変わらぬ日常だ。 されども年末なんだから もう少し夜を楽しみたい。 街に漂う人肌を感じたい。 だけど雨ならしかたない。 お天気情報にしたがって 今宵は早くうちに帰ろう。

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  • マンション風景

    子供は面白がってエレベーターで遊ぶ 学生は疲れた顔でエレベーターに乗る 若い女は香水臭をエレベーターに残す 主婦は荷物を抱えエレベーターを使う 中年は宴会終ってエレベーターで酔う 爺は健康の為にエレベーターを避ける

  • 白線上を走る

     今は乗らなくなったが、若い頃はよく自転車を利用していた。通勤時、渋滞している車を横目に、スイスイと走る自転車は心地よかった。  その頃の自転車は歩道を走るのが普通だったが、道がすいている帰りには車道に出ることもあった。でこぼこの歩道に比べると、実に走りやすかった。  さてその際、ただ走るのも面白... 続きをみる

  • 朝、会社で

    とにかく眠たいのです。 ずいぶんと眠たいのです。 ちょこっと目を閉じると そこはもう天国なのです。 夢に戻れる天国なのです。 人間関係という名の ややこしいしがらみもなく 生活という名の とてつもない重圧もなく 今という名の 曖昧な環境もないのです。 とにかく眠たいのです。 ずいぶんと眠たいのです。

  • 魔法の写真館

    この写真を撮るには決まりがあります。 まず笑うことです。 今、嫌な気分でいたとしても とりあえず笑って下さい。 次に喜びを感じることです。 今、悲しみのどん底にいたとしても とりあえず喜んで下さい。 いいですか、出来ましたか? それでは撮りますよ。 いちにのさん、はい、 これであなたは 幸せを手に... 続きをみる

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