夢のいたずら

若い頃に描いた夢が、このブログに連れてきてくれました。人生まだまだこれからです。詩とエッセイを中心に書いています。

コカコーラの思い出

 小学校に通っていた頃は、買い食いを禁止されていたので、学校帰りに文房具以外の物を買うという行為はあまりやった憶えがない。先生に告げ口をする奴がいたので、控えていたのだ。


 中学校はそういう細かいことを言わなかった。そこでぼくは毎日のように買い食いをやっていた。
 その中でも一番思い出深いのがコカコーラだ。当時いくらだったのかは忘れたが、学校帰りに駄菓子屋によってコーラを飲んでいた。今のように缶に入っているやつではなく、ビン入りだった。


 その店にはペプシコーラや7UPなども置いていたのだが、ぼくがコカコーラにこだわったのには理由があった。それは、キャッシュバックキャンペーンをやっていたからだ。
 王冠の裏をめくり、「○○円」という文字が出ると、その金額をその場でもらえるのだ。最高額がいくらだったのかは忘れたが、お小遣いの少なかった時代、これはありがたかった。
 また、コカコーラミニボトルのキーホルダーがもらえるのも嬉しかった。


 当時のぼくはけっこうクジ運がよく、二回に一度はキャッシュバックかミニボトルが当たっていたような記憶がある。
 どのくらいの期間このキャンペーンをやっていたのかは憶えてないが、好評だったせいか、その後も何度かこの手のキャンペーンをやっていたようだ。


 そのうちキャッシュバックも飽きたのか、高校2年の頃は「ヨーヨー」などのグッズが当たるキャンペーンに変わった。
 この「ヨーヨー」がまた大ブームを起こした。各地でヨーヨーコンテストなども行われていたようだ。
 しかし、ぼくはヨーヨーが下手だったので、わざわざ「ヨーヨー」をもらうためにコーラを飲むようなことはしなかった。というより、その頃にはすでにコカコーラに飽きてしまっていた、といったほうが正しいだろう。とにかく、「中学時代にコカコーラを一生分飲んだ」と言っても過言ではないくらい飲みまくったからだ。


 それにしても最近のコカコーラは甘くなった。炭酸も以前に比べると、減ったような気がする。昔は「ゲップ」をすると涙が出たものだった。
 缶入りというのも味気ない。ビールにしてもそうだが、やはり王道はビン入りなのだろう。

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