夢のいたずら

若い頃に描いた夢が、このブログに連れてきてくれました。人生まだまだこれからです。詩とエッセイを中心に書いています。

2024年4月のブログ記事

  • ゴールデンウィーク

     毎年のことなのだが、ゴールデンウィークは一応稼ぎ時だということで、なかなか休みが取れない。正月も盆も同じだ。さらに、土日祝祭日もなかなか休みが取れない。これが流通業の宿命だといえる。  まあ、若い頃の就職の条件が、『人が働いている時に休みたい』だったから、希望通りになっているわけだ。  就職の条... 続きをみる

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  • イメージ

     うちの駐車場に数匹のネコがいる。ペット禁止のマンションなので、もちろん彼らはノラである。  ところが誰も彼らには餌を与えてないはずなのに、彼らは一様に人懐っこい。そこに住んでいる常連さんはもちろん、営業でやって来る一見さんを見ても逃げようとはしない。  きっと何かを期待して愛想を振りまいているの... 続きをみる

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  • 犬のウンチを踏んだ日の人生

    基本は土を踏むのと何ら変わらないのですが、 それを踏んだとたん、 それまでの環境が一変してしまうものなのです。 そのことを見聞きした友だちからは馬鹿にされ、 あげくに好きなあの子に暴露され、 ついには変なあだ名をつけられるのではないか… といらぬ心配をしなければならなくなるのです。 元はといえばあ... 続きをみる

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  • ♪ためいき

    ためいき 新谷 雅先 · ためいき さりげないためいきやめて 今日から真面目にやっていくんだ 昨日吐いたあの言葉に 嘘や偽りはないんだから そしていつか見返してやるんだ あいつも、あいつも、みんなまとめて あの日のぼくは正しかったんだと それがぼくの人生だったと  もう振り返らない 風は追い風だ ... 続きをみる

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  • 寂しい駅前通り

     駅前商店街が駄目になった原因の一つに、車社会の到来が読めなかったということがある。  特急の停まるJRの駅があり、そこに隣接する大きなバスセンターがあり、その中には私鉄の始発駅がある。しかも人口は多い。  ということで、駅前で商売する人は、永遠に繁栄が続くものだと思っていた。  ところが車社会の... 続きをみる

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  • 人間関係

    今日会った彼女とは、行きつけの 飲み屋が同じというくらいの仲で 飲み屋が同じというだけで話が盛り上がった。 とはいえ店で会ったことはない。 昨日会った彼とは、共通の 知り合いがいるくらいの仲で いつも挨拶代わりに共通の知人の話題が出る。 とはいえ三人揃って会ったことはない。 一昨日会った知人とは、... 続きをみる

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  • 二人はよろめいているの

    中学の頃に見た『おさな妻』というドラマの中に 「二人はよろめいてるの」というセリフがあった。 タイトルに反して健全な青春ドラマだったのだが 当時思春期の真っただ中にいたぼくはそのセリフ 「よろめく」という言葉に妙に艶かしさを感じて そのセリフを聞くたびによろめいていたのだった。

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  • 卵割れちゃった

    スーパーなどで買い物して 帰ってきてからいつも困るのが 玄関での卵割れだ。 これがけっこう事件なのだ。 せっかくそこまで慎重に 慎重に運んできたのに 玄関を開けた途端に気が抜けて つい乱雑に置いてしまうのだ。 中身が溢れてしまうと 他の荷物や床についてしまい 乾くまではぬるぬるするし 乾いたあとは... 続きをみる

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  • トイレと芳香剤

    いくらトイレのにおいを隠しても においは隠せるものではない。 芳香剤を置いて隠したつもりでも どこかにトイレのにおいは残っている。 そして芳香剤の力が弱まれば 再びトイレのにおいで満ちてくる。 今度は元々あったトイレのにおいに 気の抜けた芳香剤の香りまで加わって 前にも増して嫌なにおいになる。 芳... 続きをみる

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  • テレビ塔

     山の上にテレビ塔が見える。地デジやFMの電波はあそこから流れてくるんだ。  ふと思う。今の文明がなくなって、まったく違った文明になった時、その時代の人たちはあのテレビ塔を見て、いったい何と思うのだろうか。さすがに自然の産物だなどとは思わないだろうが、結局訳がわからずに、古代宗教の遺跡として片付け... 続きをみる

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  • ショルダーバッグ

    1、  出かける時には、いつもショルダーバッグを肩に引っかけて行っている。中に入っているのは、手帳とボールペンと本が一冊で、他には何も入ってない。  手帳やボールペンは、別にブログの下書きをするためではない。以前は詩や短歌や俳句などを書いていたが、読み返してみると、字が汚すぎて読めない。ということ... 続きをみる

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  • 六十代

    人間の平均寿命が百二十歳になったら きっと六十代なんか若造で 先輩諸氏からいつも 怒鳴られているだろう。 人間の平均寿命が百二十歳になったら きっと六十代の髪は黒々していて 白髪や薄毛の人は早熟な人と言って からかわれるだろう。 人間の平均寿命が百二十歳になったら きっと六十代の体力的にもまだ若く... 続きをみる

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  • 嘘つき

    男は 絶対に浮気はしません という嘘をつく 女は 絶対に嘘をつきません という嘘をつく 喫煙家は もうタバコは吸いません という嘘をつく 二日酔い野郎は 二度と酒は飲みません という嘘をつく 子供は 絶対に勉強します という嘘をつく 年寄りは わしが若かった頃は という嘘をつく 政治家は 絶対に生... 続きをみる

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  • 1957年製

    朝目覚めるとぼくはこの機械に キーを入れてエンジンをかける。 機械はしばらく停滞してから 「よっこらしょ、よっこらしょ」 ゆっくりゆっくり動き出す。 この機械は1957年製だから 66年間使用していることになる。 たまに故障はあったものの 性能がよかったのか、運がよかったのか ここまでは大事に到ら... 続きをみる

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  • 昨年の日記より

    昨年、尾崎放哉にはまっていた頃に、自由律俳句や自由律短歌のまねごとで書いたものです。 ---------- 四月の半ば、明日は 真夏日になるという 時々、雨 菜種梅雨 街灯、 ビニール傘を映す 初夏 季節の変わり目 背中が痛い 春の夕暮れ 左から三番目の 文字をさがす そこのスマホ人 信号渡るのか... 続きをみる

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  • 半袖しましょうよ

    このごろ暖かくなってるし たまには暑くもなってるし 四月もなかばになってるし そろそろ半袖しましょうよ 吹く風はすでに初夏になり 長袖のボタンが暑苦しいし どうにも通気がとどこおる やっぱり半袖しましょうよ 皮膚で呼吸が出来るように 汗がちゃんと拭えるように そろそろ春を捨てましょう いい加減半袖... 続きをみる

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  • さて、

    さて、 社会に出てから四十年以上になる。 ずっと客商売をやってきたのだが 現在働いているところは 家から歩いて行けるくらいに 近い場所にある。 ここまで近いのは初めてだ。 一時間以上もバスや電車に揺られ 最後は走って職場まで 通っていたのがうそのようだ。 さて、そのせいでもないのだろうが 見知らぬ... 続きをみる

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  • タケノコ

    毎年春になると タケノコばかり食べている。 買っているわけではない。 いろいろな人がくれるのだ。 まあ、嫌いな食べ物ではないし 体にもいいものだから ビールや酒の肴や ご飯のおかずにしている。 だけど、五月末までの おおよそ二ヶ月間 タケノコ攻勢に遭うもんで 四月の中旬を過ぎた頃から だんだん嫌気... 続きをみる

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  • 人類が滅亡する

    1, 一説によると 数十年後に人類は滅亡するらしい。 それは大変な話ではある。 しかし個人という単位だと ただ死ぬだけの話で 人類の滅亡というのは ただのおまけにすぎない。 一人で死ぬのではなく みんなで死んでいくのだから そこには悲しみもないだろう。 そういう死も悪くはないな。 ・・・・なんて思... 続きをみる

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  • 新学期(後編)

    3,  高校生になると、再びクラス替えが関心事になってくる。  クラス替えに直接関係あるのが、2年と3年の時だ。  2年の新学期の頃は、1年の頃に同じクラスや同じ部活の人間以外はあまり知らない。そこで、クラス替えに新しい出会いを求めたのだ。このへんが、小中学校時代のクラス替えとはちょっと違うところ... 続きをみる

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  • 新学期(前編)

    2002年4月4日の日記です。 1,  小学生の頃、この時期の一番の関心事といえば、なんと言ってもクラス替えだった。ぼくたちの学校は、2年単位でクラス替えをやっていたので、その先2年間の運命が始業式に決まったのである。 「こいつと一緒のクラスにクラスになりたい」と思う奴と一緒のクラスになれたら2年... 続きをみる

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  • ピーチクパーチク

    上空でピーチクパーチクと、 鳴いているのがヒバリだと 知ったのは肥後熊本の民謡の 『おてもやん』を聴いてから。 春になるとせわしなく ピーチクパーチクその声が、 憚ることなく聞こえてくる。 聞こえてくるのはくるのだが、 ぼくはその姿をこれまで今まで 一度っきりとて見たことがない。 体が小さいためな... 続きをみる

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  • 自信を持って

    気づくと悩んでいる自分がいる。 なにを悩んでいるのかというと それがまたどうでもいいことで すでに終わっていることだとか 今つぶやいたひとりごとだとか 来てもいない将来のことだとか。 つまり無駄に悩んでいるわけだ。 常に悩み顔ばかりしているから 道端の猫から「退けよおっさん」 という顔をされ避けら... 続きをみる

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  • ♪レジャーモービルの女

    「レジャーモービルの女」 というタイトルの歌がある。 もう三十年以上も前の歌だ。 自分で作った歌なのだが 最近その歌にはまっている。 車に乗っている時は いつもその歌を聴いている。 ブログの更新時にも聴いている。 お風呂で鼻歌も歌っている。 別に古い思い出に浸っているわけではない。 純粋に音楽を楽... 続きをみる

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  • ♪ひとりぼっち

     ぼくは20歳から22歳まで東京に住んでいた。  20歳の春にまったくの未知だった東京に飛び込んでから一年、ようやく東京生活に慣れた頃だった。それとなく仲間が出来、その仲間と飲みに行ったり、ドライブに行ったり、彼らの家を泊まり歩いたりして親交を深めていった。  ところが、彼らと別れた後、楽しい気持... 続きをみる

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  • どっちもどっち

    スマホで調べものをしている時に 同世代と思しき方が近づいてきて、 「見えるんですか」と言うのです。 『おかしな人だ』と思っていると、 同世代のぼくがメガネもかけずに スマホの細文字を見ていることが 羨ましく思えて声をかけたんだと。 六十を超えた今もスマホの文字は 見えるのですが、遠い所の文字が ダ... 続きをみる

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  • 亀さん

    亀は自分を亀だとは思っていない 他と形が違うとは思っているけど ゆえに私は亀なんだとは思わない もちろん仙人だとも思っていない 自分を亀だと自覚することよりも 亀は日々の糧を探すことに一杯で 時に敵から身を守ることに一杯で もがくように歩くことにも一杯だ 亀は自分を亀だとは思っていない とはいうも... 続きをみる

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  • のどが渇く

    こんなにのどが渇くのは 空気の乾きか病気のせいか。 水を飲めば渇きも癒えるが すぐまた渇きがやってくる。 四月中旬の気候だというのに 何でこんなに渇くのか。 こんなにのどが渇くのは 四半世紀も前に熱中症で 病院に担ぎ込まれた時以来だ。 真夏の暑い一日だった。 熱風が体を包んでは 日差しが頭を突いて... 続きをみる

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  • ♪春のようなしぐさ

    春のようなしぐさ 新谷 雅先 · 春のようなしぐさ 春に舞う鳥になれたら いつもぼくは君のそばにいて 二人で空を翔んでは ありったけの愛を歌う こんなひとときにも君は 苦労性に体を動かす 「それでもいいよ」という君を見ていると ぼくはとてもやりきれなくて 笑いながら日々を過ごせたら こんなにいいこ... 続きをみる

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  • 風濃く吹けば

    風濃く吹けば桜舞い 桜吹雪けば風が散る 散らばる風に雲集い 雲極まって雨が降る 雨清く降り地を洗い 地清まれば風が吹く 風濃く吹けば桜舞い 桜吹雪けば風が散る…

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  • 1978年4月、上京

    1978年4月の上旬のことだった。 キャンディーズの解散コンサートを テレビでしっかり目に焼付けてから 桜前線を追うようにぼくは上京した。 東京で新幹線から中央線に乗り換え 降りた駅が当時国電の新宿駅だった。 この街がぼくの東京デビューとなる。 一度も来たことのない街だったのに まったく違和感を感... 続きをみる

  • お酒の言い分

    何か問題が起きるたびに毎回毎回 お酒が悪いんだと言いますけどね 私は何ひとつやってはいませんよ だって私暴れたりはしませんから それよりも私が問題だと思うのは 全て酒のせいということにすれば 悪い印象が少しは軽くなるだろう といった世間の甘えた考え方です 酒中別人と言って、酔った主君を 許したのは... 続きをみる

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  • 車道日記

     数日前の話。  嫁さんを迎えに行く途中に、数台のパトカーとすれ違う。きっとまた警らという名の取り締まりなのだろうが、そうやって車ばかりいじめずに、 少なからず事故の原因となっている自転車を取り締まれよ。  車の場合、いくら一時停止を怠ってもスピード違反しても、とりあえずは自分や他人の身の安全だけ... 続きをみる

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