夢のいたずら

若い頃に描いた夢が、このブログに連れてきてくれました。人生まだまだこれからです。詩とエッセイを中心に書いています。

♪昨日までの生きざま

昨日までの生きざま



夜は明けて 日は昇り 雲は隠す
鳥は鳴き 風は吹き 今日でお別れ
また街は揺れる いつものように


人は声もかけず 忘れたふり
空は泣き ぼくは泣き 涙は尽き
くたびれた靴が この街の想い出


この道は いつもの道 歩き慣れた
傘もなく びしょぬれの 荷は重く
水たまりを濁す 別れの足跡


夢は消え バスは来て 足は重く
ぼくはただ 窓にもたれ ため息つく
昨日までの 甘い生きざまは終わる



 二十数年前、ヤマハが『プレイヤーズ王国』という、楽曲を投稿するサイトを立ち上げた。プロ・アマ、自作他作問わずとあり、ぼくはさっそく自作曲で参加した。
 最初は当時一番の自信作を投稿し、そこそこの評価を得た。気をよくして、以降十曲ほどアップした。
 一番評価が高かったのは、上の『昨日までの生きざま』という曲で、ジャンル問わずの総合5位まで行った。あまり期待してない曲だったので、この結果は意外だった。


 この曲を書いたのは1977年。この年は人生の中で最悪の年だった。この歌を歌うと、今でもあの苦しかった日々を思い出す。


 ちなみに、この1977年は干支で表すと丁巳年になる。四柱推命によると、この丁巳年はぼくにとってはよくない年なんだとか。ただ文芸や芸術に限っていえば、吉なのだそうだ。総合5位も、そのおかげということか。

×

非ログインユーザーとして返信する