夢のいたずら

若い頃に描いた夢が、このブログに連れてきてくれました。人生まだまだこれからです。詩とエッセイを中心に書いています。

嘘つき

男は

絶対に浮気はしません

という嘘をつく


女は

絶対に嘘をつきません

という嘘をつく


喫煙家は

もうタバコは吸いません

という嘘をつく


二日酔い野郎は

二度と酒は飲みません

という嘘をつく


子供は

絶対に勉強します

という嘘をつく


年寄りは

わしが若かった頃は

という嘘をつく


政治家は

絶対に生活を保障します

という嘘をつく


宗教家は

絶対に幸せになりますよ

という嘘をつく


サラリーマンは

絶対に目標を達成させます

という嘘をつく


犬は

絶対に服従します

という嘘をつく


猫は

あっち向いて「ニャー」

という嘘をつく

1957年製

朝目覚めるとぼくはこの機械に

キーを入れてエンジンをかける。

機械はしばらく停滞してから

「よっこらしょ、よっこらしょ」

ゆっくりゆっくり動き出す。


この機械は1957年製だから

66年間使用していることになる。

たまに故障はあったものの

性能がよかったのか、運がよかったのか

ここまでは大事に到らなかった。


だけどその使用年数が祟ったのか、

最近無理が利かなくなっている。

メモリー機能は低下しているし

変な癖もついている。そろそろ

メンテナンスが必要となっている。

昨年の日記より

昨年、尾崎放哉にはまっていた頃に、自由律俳句や自由律短歌のまねごとで書いたものです。


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四月の半ば、明日は

真夏日になるという

時々、雨



菜種梅雨

街灯、

ビニール傘を映す



初夏

季節の変わり目

背中が痛い



春の夕暮れ

左から三番目の

文字をさがす



そこのスマホ人

信号渡るのか

渡らないのか



令和5年

4月20日午前5時45分

そろそろ起きるか



カラス、ウグイス

合間に

聞いたことのない

野鳥の声



トイレの中の

スマホ

読みづらい



一年で

10キロ痩せる

そのぶんの

半袖を買う



おはようさん

何かを探す

スズメ、三羽



すべてのことが

良くなりそうな予感

ナムカンノン



山のふもと

ところどころで

藤娘が舞っている



四月とは思えない陽気と

毎年言っているけど、この陽気

すでに四月の陽気と

化しているでしょ



午後六時

ナイター中継始まった

まだ外は明るい



午前三時、

引っかかることがあって

目が覚める。

・・・・眠れん。



髪が伸び放題だ。二カ月前、

頭にデキモノが出来て

いじれなかったんだ。今日、

三カ月ぶりの床屋になる。



腕のしびれは、

首からきてるらしい。

もしかしたら、今ぼくは

違う治療をしてるのかも。



パレートの法則では、全体の

二割が利益をもたらすのだとか。

ということは、この役に立たない

日記の記事の数々も、二割は

利益をもたらしているということか。



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 お粗末でした。

半袖しましょうよ

このごろ暖かくなってるし

たまには暑くもなってるし

四月もなかばになってるし

そろそろ半袖しましょうよ


吹く風はすでに初夏になり

長袖のボタンが暑苦しいし

どうにも通気がとどこおる

やっぱり半袖しましょうよ


皮膚で呼吸が出来るように

汗がちゃんと拭えるように

そろそろ春を捨てましょう

いい加減半袖しましょうよ


生活にさわりがないように

すなおな心で笑えるように

いよいよ夏を迎えましょう

すてきに半袖しましょうよ

さて、

さて、

社会に出てから四十年以上になる。

ずっと客商売をやってきたのだが

現在働いているところは

家から歩いて行けるくらいに

近い場所にある。

ここまで近いのは初めてだ。

一時間以上もバスや電車に揺られ

最後は走って職場まで

通っていたのがうそのようだ。


さて、そのせいでもないのだろうが

見知らぬお客さんから

「あんた、この辺の人やろ?」

と聞かれることがよくある。

「よくわかりますね」と言うと

「そういうニオイがプンプン

するんよね」と相手は言う。


さて、そういうニオイとは

いったいどういうニオイなんだろう。

地元出身の高倉健さんを見て

『この地域特有の雰囲気がある』

と思ったことがあるが

それと同じことなのだろうか。

ぼくは健さんのような

渋い男ではない。いつも人から

ボーッとしているように見られる

損なタイプの男だ。


さて、そこで疑問に思うことがある。

その見知らぬお客さんには

健さんのような渋いタイプの男も

ぼくのようなボーッとタイプの男も

いっしょのニオイがするのだろうか。

今度聞かれたら尋ねてみることにしよう。