夢のいたずら

若い頃に描いた夢が、このブログに連れてきてくれました。人生まだまだこれからです。詩とエッセイを中心に書いています。

忍術千一夜

1,
忍者というと姿を消してみたり、
新幹線よりも速く走ってみたり、
屋根に軽々と跳上がってみたり、
天井に長時間貼り付いてみたり、
石に化けたり、壁と同化したり、
いろんな不可能をやってくれる。
もしオリンピックに出場したら、
間違いなく金メダリストだろう。


2,
実際忍者と呼ばれていた人達は、
どこまで忍者だったのだろうか。
流石に姿を消すのは無理だろう。
あらかじめ「私が九字を切ると、
あなたは私の姿が見えなくなる」
と相手に催眠術をかけていれば、
不可能というわけではないけど。


3,
足が速かったと言われているが、
人間の持つ基本的な能力として、
新幹線より速く走るのは無理だ。
仮に人間にその能力があったら、
百メートル九秒台はかなり遅い。


4,
幼いころから成長する麻の上を
毎日毎日跳び越える訓練をして
超人的な跳躍力を得たというが、
映画などのように道具も使わず、
更には助走もつけずにヒョイと
屋根上に跳び乗るなど不可能だ。
恐らく現在の人型ロボットでも
ヒョイは無理じゃないだろうか。


5,
少年忍者風のフジ丸の原作者は、
先年亡くなった白土三平だった。
てっきりスーパージェッターの
久松文雄だと思っていたのだが、
この方はマンガの方だったのか。
この先生も既に亡くなっている。
お二人とも水遁の術を駆使して
三途からヒョイと逃れることは
出来なかったのだろうか。無念!

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