夢のいたずら

若い頃に描いた夢が、このブログに連れてきてくれました。人生まだまだこれからです。詩とエッセイを中心に書いています。

性格が悪い

 はい、学生時代によくやりましたです。「クラスの女子の中で誰が一番きれいか?」などというランク付けをね。いつも一番は決まっている。きれいな人の順位なんて整形でもしない限り、そうそう変わらんものですよ。


 そのことに気づいたぼくたち男子は、それでは面白くないというので、「女子の中で誰が一番性格が悪いか?」というランク付けを始めたんです。誰もが、生意気なことばかり言っている、あいつが当然選ばれると思っていたのです。


 ところがです。選ばれたのは、なんときれいランキング一位の彼女だったのです。これはちょっと意外だったですね。何でこういう結果になったのだろう。


 今にして思えば、彼女はあまりにきれいすぎて、ぼくたち男子にとって彼女は、口を利くのも憚られるような存在だったのです。つまり彼女と喋った人はあまりいなかったわけで、実は彼女の性格なんて、ぼくたち男子はよく知らなかったのです。見た目だけで、勝手に冷たそうだと判断していたわけですね。


 ま、そんなことよりも、あんなランク付けに必死になっていた、ぼくら男子の性格の方が悪かったのではないか。と、今のぼくは考えるのであります。

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