夢のいたずら

若い頃に描いた夢が、このブログに連れてきてくれました。人生まだまだこれからです。詩とエッセイを中心に書いています。

酒の肴

二、三十代の頃は

他人のその後が気にかかり

誰がどこに勤めている

誰と誰と誰が結婚した

誰がどこに住んでいる

という話題を肴に

おいしい酒を飲んでいた。


四、五十代の頃も

他人のその後が気にかかり

誰が出世している

誰の子がいい大学に入った

誰が離婚した

という話題を肴に

ホロ苦い酒を飲んでいた。


六十代になった今も

他人のその後が気にかかり

誰が入院した

誰がボケた

誰が死んだ

という話題を肴に

酔えない酒を飲んでいる。

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