生きる証
そこからそこまで線を引いて
いくつもいくつも線を引いて
そこばかりをやみくもに
覚えていた時期があった。
ただ試験のためという
目先のことだけを考えての
単純で退屈な作業だった。
線を引いた箇所はそれ以降
何の役にも立っていない。
ところがそうやって過ごした
その時期が何とも言えず懐かしい。
決して輝いていたわけではない。
ただそうやることだけがぼくの
その当時の生きる証だったんだ。
そこからそこまで線を引いて
いくつもいくつも線を引いて
そこばかりをやみくもに
覚えていた時期があった。
ただ試験のためという
目先のことだけを考えての
単純で退屈な作業だった。
線を引いた箇所はそれ以降
何の役にも立っていない。
ところがそうやって過ごした
その時期が何とも言えず懐かしい。
決して輝いていたわけではない。
ただそうやることだけがぼくの
その当時の生きる証だったんだ。