夢のいたずら

若い頃に描いた夢が、このブログに連れてきてくれました。人生まだまだこれからです。詩とエッセイを中心に書いています。

山が高いのは

山が高いのは
頂が視線より上にあるからだ
花が美しいのは
そこに見る人がいるからだ


冬が辛いのは
暖かい部屋があるからだ
春を喜ぶのは
冬を耐えてきたからだ


晴れの日を喜ぶのは
濡れなくてすむからだ
雨の日に妥協するのは
日焼けしないですむからだ


夢が楽しいのは
楽しくない現実があるからだ
明日が不安なのは
今日を失うことを怖れるからだ


この街が好きなのは
きみがここに住んでいるからだ
きみを好きになったのは
ぼくの心に似合っていたからだ

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