夢のいたずら

若い頃に描いた夢が、このブログに連れてきてくれました。人生まだまだこれからです。詩とエッセイを中心に書いています。

当時のニュース

 昔録っておいたビデオを見ていると、たまに当時のニュースが入っていることがある。そういう時はつい見入ってしまい、

「ああ、この当時こういうことがあったなあ」なんて思っている。


 それに絡んで、ちょっと困った問題がぼくの中で起きている。それは、この当時がどの当時だったのか思い出せないということだ。

「この年でも、あの年でもない。さていったいどの年だったのか」と、なかなか答が出てこないのだ。きりがないので、

「記憶が曖昧な年齢になったのだ」ということで諦めている。


 とはいえそれは、わが老化だけが原因ではないような気もする。例えば傷害だとか、殺人だとか、虐めだとか、自殺だとか、天災だとか、人災だとか、どの年のニュースかがわからなくなるほど、似たような事件が多いのだ。

 つまり人間というのは、どの時代も同じことをしでかして、どの時代も同じことに苦しめられる、因果な生き物だということだ。

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