1、
出かける時には、いつもショルダーバッグを肩に引っかけて行っている。中に入っているのは、手帳とボールペンと本が一冊で、他には何も入ってない。
手帳やボールペンは、別にブログの下書きをするためではない。以前は詩や短歌や俳句などを書いていたが、読み返してみると、字が汚すぎて読めない。ということで、現在はメモ用紙代わりとして使っている。
一方の本は、出先での暇つぶしのために持って行っている。内容も決まったものではなく、出かける時に目についたものをバッグに突っ込んでいる。先日はつげ義春さんの『紅い花』というマンガで、一昨日は『菜根譚』だった。もちろんどちらも文庫本だ。
2、
ショルダーバッグを持ち歩くのは、20歳の頃からの習慣だ。東京では電車を利用していたのだが、いつも立っていたので、手持ちのバッグだと手が塞がってしまう。ということで、当時よく行っていた新宿丸井で、本革のショルダーバッグ(わりと高かった)を購入し、それを肩に引っかけて歩くようになった。
そのバッグ、すでに手元にはない。購入してから一年後、歌舞伎町のパチンコ屋で盗られたのだ。その中には、丸井のカードや専門書やお気に入りの写真、その他諸々を入れていた。さっそく交番に届けたのだが、結局バッグは戻ってこなかった。
それに懲りて、バッグの中身を手帳とボールペンと文庫本だけ、という簡素なものにしたわけだ。もちろん、バッグも安い物にした。ちなみに現在は布製を使っている。