夢のいたずら

若い頃に描いた夢が、このブログに連れてきてくれました。人生まだまだこれからです。詩とエッセイを中心に書いています。

もう一人の自分

自分の心をどこまでも掘り下げていけば

別の人間にたどり着くのではないか

と常々ぼくは思っている。

時々こういう夢を見ることがある。

現実とはまったく違った環境の中で

生活している夢だ。

なぜかその内容がえらく現実味を帯びていて

そこでの生活が自然に感じるのだ。

その中に登場する人物も

現実では知らない人ばかりだが

夢の中ではえらく親しく懐かしい。

そういうことをぼくは

夢の中だけで体験しているのではない。

ちょっと瞑想している時にだって体験している。

ふと気づけばそこの人たちと

親しげに会話し盛り上がっているのだ。

夢と瞑想、そのどちらの場合も

現実に戻った後には

すっかり内容を忘れている。だけど

そこで生活し、そこで会話した

という現実味を帯びた感覚だけは

しっかりと憶えている。

これはいったい何なのだろうか。


地球空洞説というのがある。

この地球は実は空洞であって

その空洞部分

つまり大地の奥底を超えた所に

別の世界が存在するという説だ。

その説どおりだとすると

大地をどこまでも掘り下げていけば

別世界にたどり着くことになる。

もしそれが自然のことであるなら

ぼくが思っている心を掘り下げる話も

あながちありえないことではない。

つまり心の奥底を超えたところに

別の人間がいるということだ。

その別の人間とぼくとは

心の奥底で繋がっていて

夢だとか瞑想だとかいった

非現実な次元で交信している。

もしかしたら別の人間というのは

実はこの大地の裏側で生活する

もう一人の自分かもしれない。

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