夢のいたずら

若い頃に描いた夢が、このブログに連れてきてくれました。人生まだまだこれからです。詩とエッセイを中心に書いています。

くきなみ村にて(秋の夜)

夜の竿は、星を刺し
さてここいらで泣きましょか
暗い街に、影を刺し
つゆなかけるな、深い雨


裸電球、雨に濡れ
過ぎし光を、追いまする
しだれ柳、風に揺れ
落ち葉ひらひら、終列車


 うっすら三日月、闇に浮かびます
 弱った体が、街の陰ります


 犬の遠吠え、闇に響きます
 疲れた声が、街に狂います


夜の竿は、星を抜け
さてここいらで、やみましょう
暗い街に、影を抜け
つゆなかけるな、通り雨

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