夢のいたずら

若い頃に描いた夢が、このブログに連れてきてくれました。人生まだまだこれからです。詩とエッセイを中心に書いています。

シャワーのパッキン

風呂場のシャワーのパッキンが
いかれているのか
タン、タン、タタンと水滴が
リズム正しく落ちている。
このまま数万年も放っておけば
タン、タン、タタンの下には
スッポリと穴が空いて
自然が描く不自然な
芸術が出来上がることだろう。


そうなると大変だと思ったのか
嫁さんはタン、タン、タタンの
下に折り畳んだタオルを置いて
水滴に芸術をさせないようにしている。
とはいえそのタオルは、よく持って
数ヶ月くらいのものだろう。
そのタオルが尽きた頃には確実に
タン、タン、タタンが芸術し始める。


ということで、ぼくはこの先数万年
霊になってこの風呂を眺め、
その芸術の完成を見ようと・・・・
いや、ダメだ。ダメだ。ダメだ。
霊になってもきっと忙しいはずだから
そんな悠長なことをやっていられない。
やっぱり修理することにする。

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