夢のいたずら

若い頃に描いた夢が、このブログに連れてきてくれました。人生まだまだこれからです。詩とエッセイを中心に書いています。

取引先のノラ猫

取引先の駐車場に

数匹の猫がいる。

フサフサとした

気持ちよさそうな

毛並みをしているのだが、

そこはノラなので

かなりすすけている。

その汚れ方からすると、

体に棲みついている

のみやダニの数は半端ではなく、

かなり痒い、痒い痒い人生を

彼らは過ごしているに違いない。


さて、そのノラたち、

別に取引先の人が

餌を与えているわけではない。

だから人間には近寄ってこない。

とはいえ、人を見かけても、

人慣れしていないノラのように

ダッシュで逃げることはしない。

適当な距離を保っては

ジッとこちらを窺っている。

こちらが少し近づいても

逃げようとはしない。

かといって

体を触らせることはしない。

ま、その汚さを見たら

痒さがうつりそうで

触る気も失せてしまうが。


ぼくは彼らと会った時は

とりあえずチチチと呼んで

彼らが足を止めたら

下手な猫語で語り

適当ににらめっこして、

時には写メに収めて、

それで終わりにするという

適度に迷惑な人間を演じている。

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