夢のいたずら

若い頃に描いた夢が、このブログに連れてきてくれました。人生まだまだこれからです。詩とエッセイを中心に書いています。

重量級の猫

当時は軽量級より少し軽かったから
あの塀を軽々跳び越えられたんです。
ところが今は見ての通りの重量級だ、
故に跳ぶどころか走るのも怪しくて
動きが確実に鈍くなっているのです。


ちょっと歩いたらよろけてしまうし
頭をかこうと足を上げても届かない
余分な重みがすべての動きに対して
色んな悪さをしかけてくるんですよ。
だから跳ぶことなんて無理なんです。


それにもし軽量級に戻したりすれば
人間どもから勝手に病気扱いされて
籠に入れられ、病院に連れて行かれ
跳び上がるほど嫌いな注射をされる
跳べなくてもいい。今の体で充分だ。

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